head_id

Vol.056 12月 「目」と「耳」からわかる身体のサイン


 「事が起こる前の何らかの兆し」のことを、前兆といいます。ふだんあまり気にしていないほんの少しの身体の変化が、実はあなたの将来の健康を暗示しているとしたら・・・。

前回に引き続き、今回も予防医学という観点から「身体に起こる前兆」のお話をしたいと思います。

目は口ほどに・・・

 「目は口ほどにものを言う」よく言われてきた言葉ですね。前回お話したように、顔にはたくさんの血管が走っています。当然その分たくさんの血液が流れているので、顔には体内の健康状態が反映されやすく、見た目にもわかりやすいということがいえます。

 そういった顔の中でも特にわかりやすいのが「目」です。目は顔の中で最もエネルギーを消費する器官と言われ、毛細血管がびっしりと張り巡らされています。大きさの割合からみて、最も血液を必要とする「目」には、血液の貯蔵庫である「肝臓」の状態が特に反映される、と言われています。

「お酒を飲み過ぎて肝臓を酷使してしまった翌日は、何だか目が疲れやすい」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

目からわかる身体のサイン

・ ものもらい・・・抵抗力が落ちている時にかかりやすい
・ 白目が黄色い・・・肝臓、胆のう、すい臓などの異常を疑ってみる
(みかんやかぼちゃなどを食べ過ぎた時に起こる「カロチン血症」は、皮膚は黄色くなっても白目まで黄色くなることはない)
・白目の出血・・・激しいくしゃみや咳をしたり、高血圧である場合に起きやすいが、たいていの場合心配はない
・まぶたに黄色いできもの・・・コレステロール過多
・片方のまぶたが下がる・・・脳の異変を疑ってみる
・目の下のクマ・・・血行が良くない、腎臓の不調

 目の状態から、こんなにたくさんのことがわかるんですね。

 鏡を見る時には、こうした「目が発するサイン」にも、気をつけてみてはいいかがでしょう。

耳からわかる身体のサイン

 耳って良く見ると、腎臓の形に似ていませんか?

東洋医学では「腎は耳に開孔す」といって、耳と腎臓は、とても深いつながりをもっている、と考えられています。東洋医学でいう「腎」は、腎臓の他に、生殖器、泌尿器も含みますので、老化の目安にもなります。年をとると耳の聞こえが悪くなることも「腎と耳の関係」で説明がつきますね。

 また、耳の状態からは次のようなこともわかるそうです。

・耳のコブ・・・通風の人に多い
・耳たぶのシワ・・・心臓病を疑ってみる

 目は肝、耳は腎、それぞれが身体の中で深いつながりをもっている、というのはとても興味深いですね。何らかの症状が現れてくる前に兆しがある(前兆)ということも、こうした関係で考えるとわかりやすいと思います。

 ふだんの食生活や運動、心の持ち方など、毎日の習慣の積み重ねそのものが、私たちの将来の身体そのものである、ということを、もう一度しっかりと考えてみたいものです。

参考文献 石原 結實 著 「前兆に気づけば病気は自分で治せる」(三笠書房)

right_toppage

right_01健康対談ラジオ番組月刊連載

right_02 right_news right_02-2 right_03 right_04 right_06 right_05 right_07 right_07

bnr_npure

bnr_kenkotime