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Vol.032 12月 養生訓から学ぶ、血行を良くするかんたんな方法


 江戸時代から読み継がれている「養生訓」という本には、日頃私たちが活用出来る健康のためのノウハウが詰まっています。

 今回は前回に引き続き血液の循環を良くするお話し「マッサージ編」です。

さんまがでるとあんまが引っ込む?

 秋になって秋刀魚(さんま)が出る頃になるとよく耳にする言葉です。これは、秋刀魚にはビタミンなどの栄養素がとてもバランス良く含まれているので、血液の循環が良くなって、按摩(指圧など)に通う必要がなくなる、ということなんですね。

 按摩には氣の流れを良くする作用もあり、基本的に自分でも簡単に出来るものもありますので、血行を良くするための簡単な方法をいくつか紹介したいと思います。

百会(ひゃくえ)がポイント

 百会というのは頭のてっぺんにあるツボです。正確な位置は、両耳からまっすぐ上がった線と、眉と眉の間をまっすぐ上がった線の交差するところで、身体中のすべての経絡(氣の通り道)が合流するツボだといわれています。

 この百会から順に、顔、耳、首、肩、手、指、腰、お腹、股、膝、足の裏までをまんべんなくマッサージします。特に関節は身体の中で最も老化の早いところなので、よく動かして適度な刺激を与えてあげることがたいせつである、と書かれています。

顔をこする

 養生訓には「顔は五臓が現われる場所であるから、髪の生え際から下に数回手で撫で下ろすと良い。こうすることで氣をめぐらし、顔色が良くなる。」と書かれています。

 また中国・清時代の「養生随筆」という書物にも「朝起きてまず顔を洗うが、そのほか食後、昼寝後、夕方と、いつも習慣にした方が良い。何故かと言うと顔は五臓が現われる場所だから、何回も洗うことは五臓を元気づけることになる」と書かれてあります。

 五臓というのは内臓全般のことを指しているといってもよいと思いますので、内蔵の状態が顔に出ているのであれば、逆に顔色を良くすることで内臓も良くなる、ということなんでしょうね。

 気分が良い時には自然に鼻歌が出てきますが、例えばこの鼻歌を落ち込んだ時に意識的に歌ってみると、不思議と元気になったりするものです。つまり、良い状態の時に現われる現象を意識的に起こすことで、もう一方の現象も好転させてしまうんですね。

 中国では朝早くから公園などで太極拳や気功をしている人達をよくみかけますが、必ず顔をこする動作が入っています。4000年といわれる歴史をもつこの国でも「顔こすりの効用」は、伝統的な健康法として残っているんですね。

 朝起きて顔をよく洗うことから、夜お風呂や布団の中で簡単な按摩をすることまでを意識的におこなうことで、こころとからだに優しい習慣を身に付けたいものです。

参考文献
上手に生きる養生訓(日本実業出版社) 平野繁生 著

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