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【vol.39】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第3回



きのこのカレーパエリア

材料(4〜5人分)
● しめじ・・・100g
● エリンギ・・・100g
● 舞茸・・・100g
● ベーコン・・・2枚
● にんにく・・・2片
● オリーブオイル・・・大さじ2杯
● 米・・・カップ1・1/2杯
● レモン・・・1/2個
● 枝豆・・・大さじ2杯
● トマト・・・1個
● 水・・・カップ1・1/2杯
● カレー粉・・・大さじ1杯
● 塩・・・小さじ1/2杯

1・米は炊く30分前にといで、水に浸しておきます。
2・キノコ類はぬるま湯で軽く洗い、しめじは裂き、エリンギ・舞茸は食べやすい大きさに切ります。ベーコンは5幅に切り、トマトは1のくし型に切っておきます。
3・フライパンにオリーブオイルを熱し、潰してみじん切りにしたにんにくを炒め、ベーコン、キノコ、お米の順に炒めます。
4・お米の表面が透き通ってきたら、トマト、水、カレー粉、塩を入れて、混ぜながら水気を飛ばします。
5・弱火にして20分。火を止めて10分間蒸らします。枝豆をちらし、レモンを切って添え、できたてをお召し上がりください。


コラム・秋は辛みを

 日本は太古から四季がはっきりしていて、自然の営みは折々その「時々」の人体に必要なものが生息し、海の幸も季節ごとの恵みをもたらしてくれる世界一豊かで恵まれた環境にありました。
 昨今は栽培技術の発達で、様々なものがハウス又はバイオ栽培された、種類も一見豊かに見える野菜類、養殖技術の発達で定期的に様々な魚が売られ、それに6割を超す輸入食品が加わります。どれが今の時期の本物なのか、地元で採れたものなのか、余程の目利きでないと区分けが出来ません。
店に氾濫する食品の多さ、何時もそこにあることが豊かな事でしょうか?
 質を求めず量あることが本当の豊かさなのでしょうか?

 40年ほど前、栄養士の勉強をしていた頃は、献立を立てる際その季節に何が採れるかを頭に入れてからでないと料理が作れなかったものです。ところが今は「旬」という言葉が死語になりつつありますね…。年中大体の物が揃う時代ですから、季節ごとの食に対する欲望や期待が薄れ、生きることへの熱き情熱までも希薄になった感があります。

 秋には、夏の間に疲労した体力を復活させるため、ビタミンの多い果物や根菜類が出てきて体を癒そうとしてくれます。秋はそんな食材をより効果的に体に入れるために唐辛子や生姜、タデ等の辛みを利かした料理をすべきであるということを、明治時代の食養家・石塚左玄は説いています。
 全てそこの「時」と「場」を忘れて人の生業を行ってはいけない、という教えでおとぎ話の「じじ」「ばば」がそれに当たるそうです。

 あまりにも自分勝手な人間の自然破壊は、かつてない異常気象をもたらし、これからの食の供給をも困難にしてしまうのではないかという、たいへんな時代に差し掛かりました。その季節に、今住んでいる場所の物を食する「身土不二」、地元生産者を大切にする「地産地消」、単にお腹を満たす為の食事ではなく癒しと治療をも考えた「医食同源」を、普段の食事から実践していきたいものですね。


プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子

料理研究家・北海道富良野町生まれ。

札幌テレビ「どさんこワイド」の「奥様ここでもう一品」に出演して20年、毎日生出演して北海道の素材にこだわった簡単な料理を紹介。その数5000品を超える。

料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層に人気。

日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、日本テレビ「鉄腕ダッシュ」ではTOKIOの長瀬智也さんとの共演を果たすなど全国にも活動の幅を広げる。

宇宙食開発も手がけ、2007年6月1日付で小惑星に星澤幸子の名が「Hoshizawa」として国際天文学連合に登録となる。

料理コーナーへの出演回数は現在もギネス記録を更新中。

2009年11月3日「東久邇宮文化褒賞」受賞。

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