【vol.31】ときめきの富士|山上の楽園 ~10月24日【霜降】午前10時30分 安倍峠にて~
自然界の調和の美、絢爛の饗宴。
心に描いたシーンは必ずやって来る。
深く険しい山道を上がって行くと、夢のような場所に辿り着く。切り立った崖、連なる山嶺。絶景に尽きる。
テラスの紅葉は今が盛り。山並の彼方に朝の斜光を受けた富士が浮かぶ。
最高潮の紅葉と富士山の白雪という条件はそう簡単に揃わない。だから何年も通う。激しい夏の暑さ、緩やかな秋の気温低下、台風を受けないこと、秋晴れの空、富士山の新雪、紅葉が最高の彩りの日……。
挑戦は続く。必ず出逢えるその日を信じて。
或る秋の日。到着は午前10時過ぎ。三脚の列で隙間無し。脚立に乗って2・5メートルの高さから、皆の頭越しに撮った。遮るものは何も無い。
あれから多くの方と顔見知りとなり、今でも時々「あの時に頭上から撮っていた人がプロになったロッキーさんですか!」と声を掛けられる。
写真はある全国紙にも掲載された。サラリーマンだった私が写真家として生きて行くことを決意し、夢に向かって進ませてくれたのが、この〈山上の楽園〉である。
ロッキー田中さんの「ときめきの富士」ご紹介にあたって
富士山の呼ぶ声を聞いて、誰も見たことのない「ときめきの富士」を世の中に紹介し続けているロッキー田中さん。
ぶんぶん通信27号の対談コーナーにご出演頂いたご縁から、その素晴らしい作品の数々をこの誌面でご紹介頂ける運びとなりました。
多くの雑誌で「幸福を呼ぶ富士山」として紹介されているロッキー田中さんの「ときめきの富士」。誌面から溢れる「癒しの波動」を、心身の健康にお役立て頂けましたら幸いです。
プロフィール・写真家 ロッキー田中
誰も見た事のない「ときめきの富士」を生涯に99作世に出すオンリーワンの写真家。
離れた東京で富士山・空・雲・光の表情を読み、山が呼んでくれたら逢いに行く。
作品は浮世絵の様な構図、色、究極の美に満ち富士山のメッセージが写っているとされる。『現代の北斎』とも称され、平成15年に文部科学大臣賞受賞。富士写真家連盟特別顧問・講師。NPO富士山を世界遺産にする国民会議223フェロー。
人々との喜びの共感を生き甲斐とし、サロンには全国から訪れる人が絶えない。