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Vol.157 5月 いのちのエネルギーを高める植物の力


山菜の美味しい季節、旬の山菜は召し上がりましたか?
今回も「食」を通して、健康のお話をしたいと思います。

「薬」という漢字が教えてくれること

 薬という漢字は、草冠に楽と書きます。
 草冠は植物のことを表していて、「楽」は「療」に通じています。つまり植物を通してもたらされる「癒し」を表しているんですね。
 植物がからだを楽にしてくれる、ということです。
 ホリスティック医学の第一人者である帯津良一先生は、植物の効用について次のように述べています。

  「植物は、大地のエネルギーをふんだんにもっています。特に、いま目の前でにょきにょき生えてきたようなものが最高で、季節の香味に満ちた『旬のもの』、そして自分の身近なところで収穫された『地場のもの』がよいのです。」

 暮らしている土地で採れた旬のものがもっともよい、というのは、からだと住んでいる土地は一体であるという「身土不二」の考え方そのもの。
 いまの時期だと、ふきのとうや行者にんにく、うど、ふき、こごみ、わらび、ぜんまいなどが身近に採れる山菜でしょうか。
 「春は苦み」といわれるように、春の山菜に含まれる苦み成分は、冬の間に溜まった老廃物を排泄して体調を調えてくれます。
 旬の野菜には、美味しさを楽しみながら健康になれるという「一石二鳥」の効果があるのです。

フィトケミカル+発酵=?

 野菜の色や香り、独特の苦みや辛みなどは「フィトケミカル」という物質と関係しています。植物は基本的に自ら移動しないため、こうした物質を生成して、虫や動物、紫外線などから、自らの身を守っているんですね。
 フィトケミカルは、抗酸化(老化などを防ぐ)作用があることでも知られ、私たちの健康にも、とても有用な働きをしてくれることがわかっています。
 このことは、アメリカの国立がん研究所が中心となって調査した、ガン予防に効果的な食品「デザイナーフーズ」(図1)にも表されています。

デザイナーフーズ
 
 図の二段目に、精製されていない穀物(玄米、全粒小麦)が掲載されていますね。なるべく精製しない自然そのままの素材には、より大きな癒しの力が宿っているということでしょう。

 日本食文化の代表ともいえる「漬け物」は、植物のこうした力(フィトケミカル)に「発酵」(乳酸菌)という要素が加わったもの。野菜の持つ力が、いっそう高まった食べものです。
 免疫の70%以上を担っている腸は、この「発酵食品」によって元氣になることがわかっていますから、健康・長寿のためにも、素材や塩、ぬか床などにこだわった自家製漬け物は、食卓にぜひ常備してほしい一品です。

 からだを楽にしてくれる植物の力。
 自然の恵みに感謝して、いのちのエネルギーを高めていきたいですね。

参考文献
「あなたに贈る食の玉手箱」星澤幸子・鳴海周平著(ワニ・プラス)
 

 

大好評4刷!!「医者いらずになる1分間健康法」(830円+税)
帯津良一・鳴海周平著 

10年以上「医者いらず」状態を継続中の健康エッセイスト鳴海周平氏が、1分間で誰もが簡単に実行できる選りすぐりの健康習慣を紹介。その驚きの効果を、ホリスティック医学の第一人者である帯津良一医学博士がわかりやすく解説します。全項目イラストわかりやすいイラストつき!!たった1分間で、一生モノの健康が手に入ります。

【本書で紹介している17の健康習慣】
1.顔をこする→内臓が元氣になる
2.耳をひっぱる→心身が元氣になる
3.指でヨガをする→痛みや不快が和らぐ
4.口元をゆるめる→疲れやダルさが取れる
5.胸に手をあてる→生命力がよみがえる
6.足全体をもむ→不快な症状が和らぐ
7.足ぶみをする→血糖値が下がる
8.お腹をもむ→快便になり免疫力が上がる
9.呼吸を意識する→自律神経のバランスが調う
10.ワカメ体操→全身のバランスが調う
11.首を温める→免疫力がアップする
12.日記をつける→自律神経のバランスが調う
13.他者と触れ合う→幸せホルモンが分泌される
14.朝日を浴びる→快眠になる
15.五感を意識する→脳とからだが若返る
16.空を見上げる→「心身自動修復機能」が働きだす
17.笑う→健康長寿が実現できる

「医者いらずになる1分間健康法」についての詳しい内容を見る

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