【vol.28】お客様訪問|北海道乙部町・近藤宗司さん・章子さんご夫妻
北海道乙部町において300年近い歴史を誇る旧家として地元の信用も厚い近藤宗兵衛商店さん。10代目当主の近藤宗司さんと奥様の章子さんには、2004年から「蜂っ子」をご愛飲いただいています。いつも仲睦まじいご夫婦に、日頃心がけている健康のコツなどをお伺いしました。
『笑う角には福来る』私たちが笑顔でお客様をお迎えすることで、お客様もまた笑顔で応えてくれる。
江差町や乙部町一帯がニシン漁で栄えた時の網元として、300年近い歴史を誇る近藤家は、全国的にも比較的歴史の浅い北海道で、10代に亘って歴史が受け継がれているというたいへん貴重な旧家です。
「1741年(寛保元年)に起きた松前沖大島の噴火による大津波で、当時保管していた資料がすべて流されてしまったので、詳しいことは判りかねるのですが、近藤家がここ乙部町に渡って来たのは、おそらく300年以上前になるのではないかと思います。この大津波以降、歴史の資料として残っている先祖を初代とし、私でちょうど10代目となります。責任重大(10代)な10代(重大)目です。(笑)」
こうした旧家の中、自然豊かな乙部町で育ち、山や海を駆けまわって遊んだ幼少時代の思い出を教えていただきました。
「ここは山も海も近いでしょう。いつもどちらかで遊んでいましたね。おやつもろくにない時代でしたから、山ではグミやコクワといった木の実をとって食べ、海ではウニや鮑をとって食べていました。今だと密漁になっちゃうけど、当時はあまりうるさくなかったですしね。それに何十年も前のことだから、もう時効でしょう?(笑)」
大自然に囲まれた環境は、育ち盛りだった宗司さんにとって、大切な天然の食料庫だったんですね。
こうして伸び伸びと育った宗司さんですが、歴史ある旧家のため様々な家訓があり、子供の頃から言われていたことがいくつもあったそうです。
「祖父からよく聞かされたのが『親子舟』『兄弟舟』の話です。家族が船でどこかに出かけた時に、もしかしたらその船が遭難するかもしれない。だから、一つの船に家族全員が乗ってはいけない、というんですね。出かける時は、家を継ぐことが出来る人間を必ず残していくか、違う船で行け、というわけです。こうして、親子や兄弟が別々の船に乗る、ということを何度も言い聞かされました。」
「ですから、家族でどこかに出かける時も、主人から聞いたこの話が何となく気になって、便を分けてしまったりするんです。(笑)」
そう言って笑う奥様の章子さんとは、お店の営業先である給食センターで栄養士として勤務していた頃に知り合ったそうです。
その後交際期間を経て、昭和51年に結婚。以来31年間、家業の日用品店を切り盛りしながら、お互いを支え合ってきました。
「地域の皆さんのおかげで、こうして長年商売を続けられています。小さい町だからこそ、お互いに心の通ったお付き合いが出来るのだと思います。『笑う角には福来る』私たちが笑顔でお客様をお迎えすることで、お客様もまた笑顔で応えてくれる。そして、お店で働いてくれている皆もまた笑顔で働いてくれるのだと思います。背伸びをせずにやってきたことも、長く商売をさせていただく秘訣かもしれませんね。まさに『継続は力なり』です。」
「お店の2階に住みながら、ほぼ年中無休でやってきました。50歳を過ぎた頃から、少々体力に自信がなくなっていたんですが『蜂っ子』を飲むようになって、また自信が持てるようになりました。何といっても朝がとっても楽ですね。動くのがおっくうだったのが、だんだんと気力が湧いてきた感じなんです。」
健康のコツは「蜂っ子」と和食中心の食生活、そして仕事で走りまわっていること、という近藤さんご夫妻。
「なるべく早く、お客様の目当ての品を提供出来るように、常に駆け足で走りまわっているんです。お客様にも喜んで頂けるし、自分の身体にもいい。特に妻は、車にも乗らないから環境にもいい。(笑)まさに一石三鳥です。(笑)」
地元乙部町の消防団副団長としても、30年以上の長きに亘って地域に貢献してこられた宗司さんと、お店を切り盛りしながらご主人の活躍を支えてこられた奥様。新店舗がオープンする来秋に向けて、これからも仲睦まじく、お元気でご活躍されますことを、スタッフ一同心からお祈りしています。