【vol.54】ときめきの富士|満天桜 4月下旬 富士宮市田貫湖より
山は富士 花は桜木 時は春
冬の寒さが一際厳しいほど
桜は勢いよく開花する
その美しさは私たちの心に
希望と勇気の灯をともす
初夏には緑の若葉となり
秋は絢爛の紅葉に姿を変えて
冬は梢に霧氷をつけ
そしてまた新たな春へ
人生と同じだ
時を楽しみ受け止めて前に進もう
必ず花が咲く時が来る。
富士山が教えてくれた幸運の法則 その14
人に幸せを先にあげる
一昨年にこのコラムで紹介した北陸のOさんから連絡があった。いつも通り声が弾んでいる。
「ロッキーさん、やりましたよ。4,500枚まで行きました! もう嬉しくて」
彼は不動産屋さん。店に来た全てのお客様に無条件でときめきの富士のポストカードを1枚だけ差し上げている。販促ではない。
お客さんが「わー富士山だ、綺麗、嬉しい!」と喜ぶ顔を見るのが嬉しくてもう10年も続けている。一昨年3,000枚(人)を達成した。
そして先日、4,500人を達成した。一切が無償の愛情だけの行為。ご縁の出来た方にときめきの富士を上げる事が出来たという喜びのみで続けてきた。
街では富士山の不動産屋さんとして知られるようになったが、本人は一切の打算を排しているので淡々と続けるのみ。
いつしかお家を探すならあのお店に行こう、同じ物件ならあのお店で契約しようと定着し始めた。そしてお客様が富士山の葉書を飾ったらこんな事があった、ラッキーな事があったと報告に来る様になった。それこそがOさんの望みだ。
東京品川区の西五反田にあるサロンには全国から様々なお客様がいらっしゃる。皆さん一人一人に様々な思いや事情があり、問わず語りに今の状況を教えて下さる方が多い。
それを聴くのは貴重な時間。嬉しいのは多くのお客様の思いと、ときめきの富士が一体となっているのを知る時だ。
大丈夫 そうなる!
このコラムのエッセイを書いている時に電話が入った。
「先日頂いた富士山を飾った翌日に◯◯ハウスから採用決定の通知が有りました!凄いです。びっくりしました」
それは住宅建設の大手。中途採用が決まった。
そして昨年、お友達と一緒においでになった奥様が今日はお一人でご来訪された。何でも是非報告したい事があるらしい。
お嬢様は30代の後半、彼氏は40代の後半、まあこの先どうなるかは大して期待していなかったけれど、二人は去年富士山に登って来年結婚しようと誓って来たらしい。
娘が幸せになる様にと昨年来た時に卓上型の「霧の赤富士」を1点お求めになった。
そして息子さんには「昇雲」を。
「飾った途端にトントン拍子なんです。予定が早まって1月30日に式をあげました。息子は今よりもいい会社に就職が決まっちゃいました。これは凄い、ロッキーさんの富士山のお陰だと思って報告したくて来ました!」
別に私は何もしていないし、富士山が何かした訳でもないと思うが、〝運気好転したのは富士山を飾ったお陰〞と素直に感じて下さる方の気持ちが嬉しい。
私がしているのは唯一つ、ときめきの富士の作品をお求めくださる時に、その方が富士山の光と共に輝いてニコニコしている姿を確信して鮮やかにイメージするだけ。その思いが作品と共に届いているのかな。
試験に受かりました。資格を取りました。3年間口を聞いてくれなかったお姑さんが、あらいい富士山ねと声を掛けてくれる様になり、今ではよく話をする様になりました。昇進しました。耳鳴りが消えました。結婚を諦めていた兄と私にまでいいお相手が出来ました。突然思いがけないご指名でうちで栽培している果物が有名店の店頭に並ぶ様になりました…。
私はいつも良かったですね、あなたが挫けず前向きだから富士山が応援してくれたんですよとお答えしている。実際のところ全ての運気好転は信じる力と続ける力の賜物。
でも確かな事がある。愚痴を言わず、他を非難せず、感謝を忘れず、いつも明るく前向きで、信じた道を進んで行く人には光が待っている。
天がついてる。そばにある富士山が応援して励ましてくれる。必ず実る花開く。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
誰も見た事のない「ときめきの富士」を生涯に99作世に出すオンリーワンの写真家。
100㎞離れた東京で富士山・空・雲・光の表情を読み、山が呼んでくれたら逢いに行く。
作品は浮世絵の様な構図、色、究極の美に満ち富士山のメッセージが写っているとされる。
『現代の北斎』とも称され、平成15年に文部科学大臣賞受賞。富士写真家連盟特別顧問・講師。
NPO富士山世界遺産国民会議223フェロー。世界文化遺産登録にも貢献した。
人々との喜びの共感を生き甲斐とし、サロンには全国から訪れる人が絶えない