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Vol.164 12月 「食の常識」がもたらす「食の問題点」


「食」という字は、人に良いと書きます。
つまり、こころとからだが喜ぶ食べものが、本当の「食」。
今回も、そんな観点から「食」の概念をひも解いていきたいと思います。

「食の常識」を疑ってみる

 今回は先ず、私たちがふだん「食の常識」と思っていることから、少し離れてみましょう。
 比叡山に伝わる「千日回峰行」という荒行のお話です。
 この行を達成した行者さんは、ここ約400年間でわずか50人足らずといいますから、いかに荒行であるかがわかります。
 千日余におよぶ行の期間、食事はずっと同じメニューが1日2回。
 内容は「塩ゆでのじゃが芋2個、うどん半皿、豆腐半丁」。これ以外のものはいっさい口にしません。
 行の期間中は、少なくとも1日30キロ、多い日は80キロという距離を歩いて、峰々を巡拝します。
 さらに、回峰行700日の達成後は9日間の「堂入り」という難行があって、この間は、断水、断食、断眠が続きますから、堂入りの前には仮葬式を済ませておくのがしきたりなのだそうです。
 とても現代の栄養学では説明がつきませんね。

現代における「食の問題点」

 永平寺で修行者に出される食事の内容もまた質素なものです。
 朝食は、薄い麦粥1椀と沢庵が2切れ、ごま塩。お替わりはありません。
 昼食は麦7に米3の麦飯、味噌汁、漬け物少々。夕食は、朝食に同じ。昔はこうした食事が1日に1回だったと言います。
 それでも、人生50年と言われた時代にあって、栄西さん74歳、一休さん88歳、沢庵さん73歳、白隠さん84歳、良寛さん73歳と、禅僧には長寿を全うしている方が多いのです。
 
 さらに、現代栄養学では説明がつかない事例をもう1つ。1日に1杯の青汁だけで、20年以上元氣に暮らしている女性がいます。
 森鍼灸院の森美智代院長です。

 森さんは、21歳の時に難病にかかったことがきっかけで、食事療法の大家として知られる甲田光雄先生の門を叩き、玄米菜食、生菜食、断食、少食療法などを実践。最初は一進一退を繰り返していた病状も、徐々に回復していきました。
 ところが、少食療法を続けていたある日、不思議な現象に氣づきます。体重がどんどん増えていくのです。そこで、さらにカロリーを減らしてみました。それでも、体重は増え続けます。いっぽう、体力は衰えるどころかますます絶好調。それで、またカロリーを減らす……。
 そして、ついに1日に青汁1杯という生活になってしまったのだと言います。
 研究者たちによる調査の結果、わかったのは「腸内が草食動物に近い細菌構成になっている」ということ。腸内の細菌が発酵などによって様々な栄養素
を生み出している可能性が高いのだそうです。
 現代栄養学では、成人女性の必要カロリーを約2000キロとしていますが、青汁1杯は約50キロカロリー。森さんは、必要量とされる40分の1のカロリーで、現在もとても元氣に活躍されています。

 さて、いかがでしょう?
 現代栄養学を基にした「食の常識」が、いかに狭い範囲のものなのか。
 現代における「食の問題点」が少し浮き彫りになってきた感じがしませんか?

 人は、こころとからだ、そして魂から成る存在。
 神様の分け御霊です。
 そして、食べものはその尊い魂を宿す「からだ」という社への供えもの。
「食べることを大切にする」ということは、決して栄養学的な見地からのみ考えるのではなく、こころとからだが喜ぶ感覚を優先させることなのです。
 人には、まだまだ計り知れない能力が潜んでいます。
 食を尊ぶことが、その未開の扉を開く鍵となります。 

 
参考文献
「あなたに贈る食の玉手箱」星澤幸子・鳴海周平著(ワニ・プラス)
 

 

重版出来!!『[少食・不食・快食]の時代へ「食のとらわれ」から自由になる方法』
(830円+税)

はせくらみゆき・鳴海周平著 

日本一ゆる~い「小食・不食」への誘い本!
食べること、食べないことを「自由な選択」として捉え、こころとからだの健康
を保ちながら、いかに幸せと豊かさを得ていくかをガイドする「実践的ライフス
タイル提案書」です。ミラクルアーティスト・はせくらみゆきさんと、健幸エッセイ
スト・鳴海周平の異次元コンビによる「新しい時代の『食』への誘い」を、どうぞ
お楽しみください。

【目 次contents】
第1章 人は食べものでできている
 榎木さんの不食実験 
 不食体験̶私の場合
 地上食VS天上食
            など全14項目

第2章 飽食から小食へ
 1日3食って、本当に必要?
 小食を実践している人たち
 小食は、健康・人相・運命をも変える
                        など全16項目

第3章 心のスイッチ操縦法
 身体の声に従ってみる
 とっておきの魔法の言葉
 こころとからだが元氣になる方法
                      など全13項目

第4章 身体の声を聴いていただく「快食」ライフのすすめ
 食性に沿っていただこう
 いただきますとごちそうさま
 長寿で元氣な人は何を食べている?
                       など全9項目

第5章 食のとらわれから自由になる未来へ
 食の調えは、暮らしの調え
 プラーナライフの始まり
 私たちは皆、地球観光に来た旅人
                      など全11項目

『[少食・不食・快食]の時代へ「食のとらわれ」から自由になる方法』についての詳しい内容を見る

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