【vol.47】星澤先生のクッキングれしぴ「食は夢のかけ橋」第11回
『あなたに贈る食の玉手箱』出版記念特別編として同著「こころとからだに効くレシピ」より「すいとん鍋」を紹介します。
すいとん鍋
◎材料(4人分)
●豚もも薄切り肉・・・100g
●干ししいたけ・・・・・・・3枚
●にんじん・・・・・・・・・・50g
●大根・・・・・・・・・・・・100g
●ごぼう・・・・・・・・・・・小1本
●小揚げ・・・・・・・・・・・・2枚
●油・・・・・・・・・・・大さじ1杯
●水・・・・・・・・・・・カップ4杯
●しょうゆ・・・・・・大さじ3杯
●酒、みりん・・・各大さじ2杯
●塩・・・・・・・・・・・・・・・少々
すいとん
●小麦粉・・・・・・・カップ1杯
●水・・・・・・・・カップ1/2杯
1・豚肉は細切り、干ししいたけは戻して薄切り、にんじんと大根は拍子木切り、ごぼうはささがきにして水に放し、何度か水を替えてアク抜きします。小揚げは湯通ししてから薄切りにします。
2・鍋に油を熱して、豚肉を炒めてから野菜を加えて炒め、干ししいたけ、小揚げ、水と調味料を加えて材料がやわらかくなるまで煮ます。
3・ポリ袋に小麦粉と水を加えて練り、袋の角を少し切って、箸でつまみながら鍋に入れます。
4・すいとんが浮いて膨らんだらいただきます。
今回のコラムは『あなたに贈る食の玉手箱』第1章の健康問答より「休肝日は必要ですか?」の項を紹介します。
問答その6 休肝日は必要ですか?
鳴海周平(以下 鳴海)
「百薬の長」とも言われるお酒ですが、お医者さんの中には「1週間に1日は休肝日を設けた方がいい」と言う方もいますね。
星澤幸子(以下 星澤)
私はあまり意識したことがありません。もちろん個人差もありますが、原則的に休肝日というのは必要ないと思っています。
鳴海 私もほぼ毎日いただきます。からだが受け付けない(あまり飲みたくない)時は飲みませんが、それも月に1回あるかどうか。体調が何よりのバロメーターだと思っています。
お酒の効用については様々な国での研究データがありますが、どのデータもほぼ例外なく「適量飲酒」の人たちが元氣で長生きしています。
星澤 その「適量」というのがなかなかねぇ( 笑)。今でこそ私も1日2合位?にとどめることができるようになりましたが、若いときは無茶もしました。1日5合くらい平気でしたし、次の日まであまり残らないので「これが私の適量!」くらいに思っていたのですが、さすがにちょっと飲み過ぎだったかもしれませんね。様々に勉強しているとそんなことをしている場合ではない、ということが身に染みてきまして……。無理せずとも体が制御するようになりましたね。
鳴海 酒豪伝説は、かねがね伺っております(笑)。
「適量」は人それぞれでいいと思うんですね。私は「美味しいと感じているうち」で「翌日残っていない」という二つを、適量の目安にしています。
からだが、いちばんよく「適量」を知っているわけですから、「美味しい」と思えているうちは、からだが喜んでいる証拠。また、翌日残っているようであれば、からだの処理能力をオーバーしている証拠だと思っています。
星澤 なるほど、わかりやすい判断基準ですね。
一般的に言われている「適量」は、ビールだったら中ジョッキで2杯、ワインならグラス2杯、日本酒は2合、ウィスキーや焼酎は割ったもので2杯が一つの目安になっているようです。
NTT西日本東海病院・総合健診センター長の倉知美幸先生は「一週間トータル飲酒法」として、「日本酒に換算して男性は週に14合まで、女性は週に10合まで」ということを提唱されていますから、こちらも平均すると1日2合ほど。
すべて「2」ですから、覚えやすいですね。
どなたかが「酒と女は2合(号)まで」と言っていたので、すっかり覚えてしまいました(笑)。
最近、お酒が自分の体にどの程度適合するか、という遺伝子検査をしたのですが、お陰さまで仲良くしても良いからだのようで、ほっとしています。人によってはまったく適合しない人もいますので、くれぐれもご自分のからだと相談ですね。
A:お酒の適量は人それぞれ。体質やその時の体調にもよりますが、次の日がすっきり目覚めの良い程度にとどめましょう。(基本的に休肝日は必要ないと思っていいでしょう。)
第1章「食べもの問答~「食」にまつわる11の疑問に答える」では、他にも次のような質問に答えています。
●食べる順番は健康に関係ありますか?
●水はたくさん飲んだ方が 良いのでしょうか?
●肉は食べない方が良いのでしょうか?
●健康に良い油と良くない油の違いを教えてください。
●1日に1食と2食と3食では、どれが健康に良いのですか?
●添加物はからだに害がありますか?
●1日に30品目食べた方が良いのでしょうか?
●塩分はあまり摂らない方が良いのでしょうか?
●甘いものは良くないというのは本当ですか?
●からだに良い食べものの選び方を教えてください。
プロフィール・星澤クッキングスタジオ 代表取締役 星澤幸子
料理研究家・北海道南富良野町生まれ。
札幌テレビ「どさんこワイド」の「奥様ここでもう一品」に出演して20年、毎日生出演して北海道の素材にこだわった簡単な料理を紹介。その数5000品を超える。
料理の内容とキャスターとのやり取りの面白さが幅広い層に人気。
日本テレビNG集では毎回「星澤幸子先生編」として全国に紹介され、日本テレビ「鉄腕ダッシュ」ではTOKIOの長瀬智也さんとの共演を果たすなど全国にも活動の幅を広げる。
宇宙食開発も手がけ、2007年6月1日付で小惑星に星澤幸子の名が「Hoshizawa」として国際天文学連合に登録となる。
料理コーナーへの出演回数は現在もギネス記録を更新中。
2009年11月3日「東久邇宮文化褒賞」受賞。