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【vol.47】こころとからだの健康タイム|ゲスト 高橋 洋子 さん


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アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマソング「残酷な天使のテーゼ」が大ヒットを記録し、今や国際的な歌手として世界にも活躍の場を広げている高橋洋子さん。
「歌を通して幸せを届けたい」という洋子さんに、これまでの活動や抱負などについてお話を伺いました。
 
鳴海周平(以下 鳴海)
1995年に発売された「残酷な天使のテーゼ」は、今年で18年目という超ロングヒットを記録しています。現在も凄い人気ですね

高橋洋子さん(以下 高橋)
はい、おかげさまで2011年には日本音楽著作権協会(JASRAC)金賞を受賞させていただきました。カラオケでも毎年常にトップ5に入り続けているそうです。こんなに長く愛される歌にご縁をいただけて、本当にありがたく思います。

鳴海 『エヴァンゲリオン』の世界観が、洋子さんの歌声によってよりいっそうの盛り上がりを魅せることは、誰もが感じるところでしょう。

春団治(?)に育てられた幼少時代

鳴海 洋子さんの音楽的な感性は、幼少の頃に育まれたと伺いました。ご両親からの影響ですか?

高橋 父と母の出会いは「合唱団」だったそうですから、その可能性は大きいでしょうね。
父は音楽の道に進むことを夢見ていたようですが、実家が農家だったためか「男が音楽で食べていけるわけがない。音楽を続けるなら勘当だ!」とまで言われて、泣く泣く断念したそうです。
その結果、子どもの私たちが夢を託されたわけですが、できないと殴られるという超スパルタ教育でしたから、練習がイヤでイヤでたまりませんでした。2歳の時から父にピアノを教えてもらっていましたが、本当に恐怖以外の何ものでもなかったですね。
いっぽう、母はお嬢様育ちで社会の仕組みもよくわからないような人でしたから、父がボーナスを全部酒代に使ってしまってもまったく気づかないんです(笑)。「あら、何か最近お金が足りなくなってきたわ。どうしてかしらねぇ・・・」なんて言ってるくらい。
私の友達は、父のことを「春団治」って呼んでました(笑)。

鳴海 「芸のためなら、女房も泣かすぅ?♪」ですね。で、洋子さんも泣かされた(笑)。

高橋 参観日の時に「洋子ちゃんのお父さんが来てるよ」と言われて振り返ると、サングラスをかけて扇子を振っているような父でしたからね。
私が大人になってからも、ライブ会場でナンパしていたことが発覚しました。声をかけられた女の子が私の友達だったから、すぐにバレた(笑)。
まあ、でもなんだかんだ言っても、父のおかげで現在の私があると思っています。きっと前世で約束してきたんでしょうね。「いろいろと辛い思いをさせるけど、それもこれも芸のためや!」って(笑)。

鳴海 さすが、春団治!!

デビューのきっかけは久保田利伸さん

高橋 8歳からは、日本でも一、二を争うほどの歴史を持つ滝野川少年少女合唱団に所属しました。ここは、先生が父ではなかったので楽しかったですね(笑)。高校時代にはバンドを組んだり、音大でも軽音楽のサークルに入ったりと、その後も音楽浸けの日々が続きました。
プロとしての第一歩は、久保田利伸さんのアルバム「GROOVIN’」のツアーです。コーラスに欠員が出た、ということでオーディションを受けたのですが、緊張のあまり声がまともに出せませんでした。結果、審査員の評価は全員バツ。ところが、久保田さんだけは「あの子は絶対音感だから!」って、一人だけマルをつけてくれたんですね。

鳴海 やはり、超一流と言われる人にはわかるのでしょうね。お互いの感性が響き合うのかもしれません。
その後も、ユーミンのコンサートで5年間コーラスを担当して「ハードに踊る高橋洋子」が定着したと聞いています(笑)。

高橋 当時の映像を見ていただくとわかりますが、それまで踊ったことのない人が無理に踊るとこうなる!っていう、いい例ですよね(笑)。
由美さんには、アルバム「ダイアモンドダストが消えぬ間に」(1987年)から「DAWN PURPLE」(1991年)までの5年間お世話になりました。
とにかく演出の規模が大きくて、こだわりが凄いコンサートなので、スタッフも皆プロフェッショナルばかりの職人集団なんです。
コーラスも、間奏の間に階段を走って移動し、酸素ボンベで呼吸を整えてから、何食わぬ顔で登場して歌い出す、みたいな。本当に体力勝負の毎日でしたが、楽しかったし、とてもいい勉強になりました。

鳴海 素晴らしいエンターテインメントが、たくさんの人たちに感動を与えてくれるのは、そうした見えないところでの創意工夫や努力が結集された結果に生まれる、とてつもないエネルギーを感じるからなのかもしれませんね。
ユーミンツアーの仕事が終わった後は、すぐにメジャーデビューされたのですか?

高橋 ツアー後は、しばらくスタジオミュージシャンとして活動しました。スタジオで譜面と歌詞を渡され、録ったらすぐに帰るという感じで、主に昼ドラやCMの曲を歌っていたんです。1991年にはテレビドラマの挿入歌というお仕事もいただきました。この「P.S. I miss you」という曲が上半期の有線大賞新人賞候補に入り、次に出た日本テレビ系ドラマ「悪女(わる)」(主演・石田ひかり)挿入歌「もう一度会いたくて」のカップリングとなって、その年の日本レコード大賞新人賞をいただくことができました。

鳴海 素敵な作品ですよね。私もよく聴かせていただきました。

「エヴァ」との出会い

鳴海 洋子さんの代表曲とも言える「残酷な天使のテーゼ」とは、どんなご縁で出会ったのですか?

高橋 じつは、かなり軽い感じの出会いだったんです。
アメリカ・ロサンゼルスでの音楽留学から戻ってきて、音楽関係の知人に「何か歌いたなぁ」って言ったら「ちょうど、アニメのエンディングをいろんな歌い手さんがカバーする企画があるよ」と。「じゃあ、主題歌も歌ってみる?」みたいな(笑)。
私はそのアニメのことはまったく知らないし、こんなにヒットするなんて想像もしていなかったので、正直いまでもあまり実感がないというか、どこか「他人事」みたいな感じがしているんです。

鳴海 「残酷な天使のテーゼ」は、アップテンポな曲調の中に、どこか哲学的で、とても深い想いが歌詞の中に込められているように思います。
洋子さんの感性と繋がる何かがあるから、ご縁があったのでしょうね。

高橋 曲名からして「残酷な」「天使の」「テーゼ」ですものね(笑)。「パトス」を「ポトフ」だと思って「何か変だな?」と思ったりもしましたが(笑)、おっしゃるとおり、歌い込むほどに魂の深いところで繋がりを感じさせてくれる作品です。
これからもたいせつに歌わせていただきたいと思います。

福澤もろさんとのご縁

鳴海 今年の8月にリリースされたアルバム「宇宙の唄」も素晴らしいですね。
シャーマン音楽家とも呼ばれた、福澤もろさんのとても高い精神性を作品の中に感じます。「歌は生き方であり、祈りであり、感謝である」という洋子さんの考え方とピッタリ一致しますね。

高橋 じつは、もろさんとは生前一度も会ったことがないんです。
今から12年前、もろさんがまだご存命の時に、ある方から「あなたはいつか、福澤もろさんの歌を歌うことになるでしょう。」と言われました。何か特別なご縁を感じてはいましたが、こうしてもろさんのカバーアルバムができあがってみると、本当に不思議な感じがします。
もろさんの代表作であり、このアルバムのタイトルにもなっている「宇宙の唄:サークルマインド」はNHK「みんなのうた」でも流れていましたから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

「宇宙の唄:サークルマインド」

夜空仰げば 宇宙が見える
宇宙に星が またたいている
宇宙に出れば 地球が見える
青く廻った 地球が見える

地球を見れば 海が見える
雲間に波が キラキラ光る
海に出れば 大地が見える
波の向こうに 大地が見える

大地を見れば 花が咲いている
色とりどりの 花が咲いている
花を見れば 命が見える
いろんな命 息づいている
ラララ・・・

命を見れば 人が見える
同じ大地に 生きる人が
人を見れば 愛が見える
優しく心に 光る愛が

愛を見れば 自分が見える
夜空仰いだ 自分が見える

宇宙には星 大地には花
人には愛が 愛があればいい

宇宙には星 大地には花
人には愛が 愛があればいい

そして・・・
夜空仰げば 宇宙が見える
宇宙に星が またたいている

 
鳴海 こうして歌詞を見ていると、ご一緒させていただいたエジプトでのメッセージを想い出しますね。
「創造主は人間という形で、地球に星を生み出した。一人一人が輝くことで、宇宙は光に満たされる。」

高橋 まさに「人間は小宇宙」ですよね。昔から「希望の星」というように、本来私たちは「希望」に満ちあふれた存在であり、「希望」を持つことで自らも輝き、周囲を明るく照らすことができるのだと思います。

鳴海 「希望」とは「ワクワクできること」なのかもしれませんね。何かにワクワクしながら毎日を生きている人は、まるで星のように輝いていますから。

高橋 私がワクワクすることは、やはり「歌うこと」ですね。
私にとって歌は、生き方であり、愛であり、感謝であり、祈りです。歌うことで、少しでも周りを照らすことができる一隅の光になれたらとても嬉しく思います。

鳴海 これからのご活躍も楽しみにしています。
今日は素敵なお話をいただきまして、どうもありがとうございました。
 

高橋 洋子 プロフィール

東京都出身。
2歳からピアノを習い、8歳から合唱団入団と幼少から音楽に囲まれた環境に育つ。
1987年久保田利伸のコンサートツアーでサポートメンバーとして参加後、松任谷由実をはじめ多くのアーティストのコーラスなどに参加。
1991年「P.S.I miss you」でソロデビュー。
日本レコード大賞新人賞など、多くの新人賞を受賞する。
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』主題歌の「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」など多くのヒット曲を持つ。
最新アルバムは福澤もろの名曲をカバーした「宇宙の唄」。
 

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