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Vol.002 06月 「すい臓」のおはなし


 700万人。これって何の数字でしょう?

 何とこの数字は、日本の糖尿病患者の数なのです。糖尿病は食の欧米化や運動不足などの生活習慣から症状が進んでいく生活習慣病の代表的なものとして広く知られていますね。

 この糖尿病は生活習慣によって引き起こされるものの他にウイルス感染によるものとの二つに大別されますが、日本人の90%以上が前者の生活習慣によるものだそうです。中でも、肥満気味の人が30歳以降から発病するケースが多いようです。では糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?

 私たちが食事としてとった糖質(ごはんやパン、果物など)が唾液や腸液によって消化され、そのほとんどブドウ糖となり、腸から吸収されて血液中に入ります。その血液中に含まれるブドウ糖の濃度(血糖値)が異常に多くなっている状態をいいます。

 ブドウ糖は私たちが活動する時のエネルギー源であり、筋肉などの組織に正常に取り込まれていれば血糖値は上がりすぎることはありません。ですからこの血糖値が糖尿病の進行の目安の一つといえるでしょう。

 これら一連のバランスを調整するホルモンを分泌しているのが今回のテーマ、すい臓です。

 すい臓は前回お話しした、胃のちょうど裏側にあり、長さは15cmほどでおたまじゃくしのような形をしています。そして腸の消化を助ける働きをするすい臓を1日に約1リットルも分泌します。

 また、すい臓はすい液の他に先ほどお話しした血糖値を調整するインスリン(インシュリン)とグルカゴンというホルモンを分泌します。インスリンはエネルギー源として必要のない余分なブドウ糖が生じるとグリコーゲンとう物質に合成させ、肝臓や筋肉などに蓄える働きをします。

 反対にグルカゴンは肝臓や筋肉に蓄えておいたグリコーゲンをエネルギーが必要になった時に再びブドウ等に変えて消費させる役割をします。

 この2つのホルモンはまったく正反対の働きをしますが、どちらかが多すぎても血糖値に異常をきたします。

 このように私たちの身体は絶妙なバランス関係の上に成り立っており”何よりも神秘的なものは私たち自身の存在なのかもしれない”と思わずにはいられません。

 いったんかかると完治が難しいといわれる糖尿病。

 すい臓の働きを正常に維持するためにも栄養を摂り過ぎず、適度な運動を心がけるなど普段できることから始めましょう。日頃の摂生により、予防することがなにより大切です。

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