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Vol.001 05月 「胃」のおはなし


胃は体の調子を計るバロメーター

早速ですが、胃薬が一番売れる時期ってわかりますか?

正解は12月と1月、3月です。

そう、もうお解りですね。忘年会や新年会、歓送迎会の時期なのです。こういった時期に胃薬が良く売れルト言う事は、食べ過ぎ飲み過ぎの不規則な生活が”胃を困らせている”ということを教えてくれています。

では、胃の働きについて考えてみましょう。

胃は消化器官の中では口・食堂に続く3番目の袋状の臓器です。皆さんが食べた物は口の中で荒く噛み砕かれ、約1分ほどで食道を通り胃に蓄えられます。そして胃の運動による作用と胃液と呼ばれる強い酸が殺菌をしながら約4時間をかけてゆっくりとミキサーのようにかゆ状に撹拌していきます。その後。消化された食べ物が次の消化器官である十二指腸へと送り出されるのです。

 ところで「どんな食べ物でも溶かしてしまう胃液が私たちの胃そのものを溶かしてしまわないの?」と不思議に思いませんか?

 これはどの臓器に関してもいえることなのですが、私たちの体というのは本当に良く出来ていて、自然に体がバランスをとって常に最良の状態を保とうとしてくれるのです。これは自然治癒力とか恒常性(ホメオターシス)とも呼ばれています。

 今回の題目でもある胃に関していえば、胃の表面はアルカリ性の粘液によって保護されており、この粘膜層が強い酸性の胃液から胃を守っています。冒頭でもお話ししたように、こうした胃の働きを無視して暴飲暴食など食生活の不摂生を繰り返すと胃の働きが低下して胃酸の影響を受けたり、消化された食べ物がスムーズに次の十二指腸へ送りだされず消化不良を起こしたりするのです。その結果、胃の健康不良を招き体調を壊してしまうのです。

 また不摂生な食生活だけではなく、ストレスや過労なども胃の健康を乱す要因として上げられます。胃の粘膜層と胃液の分泌のバランスは自律神経にも関係していて、イライラやストレスが溜まるとこのバランスが崩れ、胃の粘膜が薄くなって胃液によって胃壁を傷つけることになるのです。

 胃に優しい生活を送るためにもゆっくり噛んで楽しく食事をし、適度な運動、上手な息抜きでストレスを解消してあげることを心がけていきましょう。

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