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Vol.112 08月 作家・五木寛之さんが実践している養生法


 暑い日が続きますね。

 今回から、ベストセラー作家の五木寛之さんが実践している「養生法」を紹介したいと思います。

 夏バテ防止にもお役立ていただけますよ。

「青春の門」や「大河の一滴」など、数多くのベストセラーを持つ作家の五木寛之さんは、幼少の頃からさまざまな健康上の悩みを抱えていたことから、いろいろな健康法や養生法を学び、実践してきたそうです。

 そして「頭で判断するよりも、気持ちがいいか、楽しいか、長続きするか、自分に合っているか、それがすべて」という結論に達した、と著書の中で述べています。(辛い方法は続きませんもんね)

 幅広い分野で活躍し続けている五木さんが、現在実践している養生法を紹介します。
 

先ずは寝床で・・・

 五木さんが朝、目を覚ますとすぐに寝床でおこなっているのが「両手を擦り合わせる」という仕草。やさしく揉むようにして、回数はその時の気分で決めているそうです。

 ちなみに五木さんの「朝」は、ここ五十年あまり「午後」とのこと。人はさまざま、という言葉にも説得力があるわけですね(笑)。

 さて、手もみが終わったら、次のような動作をおこないます。いずれも回数は「思うまま」にやってください。

 両手の指を組み合わせて揉み合わせる(途中で手を組み替えてみましょう。内側に組んでみるのもオススメです)
指を1本ずつ揉み上げたり、手の甲側に反らせたりする。最後に親指以外の指をそろえて、同じように反らせる(無理はしないように!)

 爪の付け根を1本ずつ揉む

 親指で手のひら全体を指圧するように押す

 他にも「気持ちがいいなぁ」と感じる動作を付け加えて、オリジナルの手・指体操に仕上げてみましょう。気持ちよく体が目覚めてきますよ。

顔や足もやってみよう

 「日頃あまり意識を向けることのないところや、末端部分を意識的にケアする」

 これは五木さんが常日頃心がけている養生の基本的な考え方です。

 手と同様に、顔や足などのパーツにも意識を向けることで、末端の血流がよくなり、全身の代謝も高まります。

足の爪の付け根や足裏も揉む
頭皮を前後左右に動かす
こめかみのくぼみや、眉の付け根、目の周りの骨にそった部分、小鼻、歯ぐき(口の上から)などを指で押す
耳をつまんで上下左右に引っ張る
片膝を抱えて胸に引き寄せたり、両手両足をバタバタ動かす(五木さんは「ゴキブリ体操」と命名しました(笑)・・・)
体をのばしてリラックスし、両手を丹田(へその下)に当てて、ゆったりと腹式呼吸。(この時、元気になれるような言葉を呟くといっそう効果的!)

※ 五木寛之さんの著書「きょう1日」(徳間書店)には、他にも様々な動作が紹介されています。興味のある方は、同書籍をご参照ください。

ちなみに、私の場合

 私の朝も、五木さんと同じく「両手を擦り合わせる」という動作からスタートします。但し、寝床ではなく、居間でおこないます。理由は隣の妻を起こさない(怒らせない?)配慮からです(笑)。

 そして両手をブラブラさせたり、体をゆったり捻ったり、腰をゆっくり回したりしながら、約15分間体を動かします。

 もう10年以上続けているこの習慣。何と言っても「気持ちがいいこと」が続けられるコツのように思います。

 五木さんは「皆それぞれ体質や環境、年齢、気質、経歴などが違うのだから、養生法も違ってあたりまえ」とおっしゃいます。

 紹介した方法は、あくまでも「五木さんに合った養生法」ですが、私も実際に体感して納得したものばかりですので、皆さんにもぜひ試してみてほしいと思います。

 そして、その中からさらに「自分に合った養生法」を見つけていただけたら幸いです。

参考文献 「きょう1日」 五木寛之 著 (徳間書店)

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