Vol.111 07月 快眠のコツ
暑い日が増えてきましたね。本格的な夏に向けて体調管理は万全でしょうか?
今月も引き続き※「未病」にアプローチする方法を紹介したいと思います。
毎日ぐっすり眠れていますか?
ぐっすり眠れた日は、とても気持ちがいいものです。
「枕に頭をつけた瞬間に眠りにつき、熟睡後はすっきりと目覚める」
毎日がこんな睡眠だったらいいですよね。
眠りの質は、健康に大きな影響を与えています。特に生活習慣病の要因でもある「肥満」は睡眠時間から大きな影響を受けていることが、日本医科大学の兼板佳孝准教授らの調査によってわかりました。
また江戸川大学の中村雅美教授によると、もっとも生活習慣病のリスクが低いのは睡眠が6~7時間の人であることも、データとして確認されているそうです。(2011年5月29日日本経済新聞「今どき健康学」)
食生活や運動、喫煙などの習慣に加え「睡眠」の大切さが改めて実証されたわけです。
健康のバロメーターは、やはり「快食・快眠・快便」なんですね。
質の良い睡眠のために
足利工業大学付属睡眠科学センター長の小林敏孝先生は「睡眠と体温は深い関係がある」と言います。
人間の脳は、体温が高くなると活発に働き、低くなると休息して眠りに入ろうとするそうです。確かに、体温が最も高くなるのは昼間の時間帯で、夜中には最も低くなります。(体温を測るとすぐにわかりますよ)
つまり寝る時間に向けてだんだんと体温が低くなれば、寝つきも睡眠の質も自然に良くなるというわけです。
前出の小林先生によると、寝る2時間ほど前から体温が徐々に下がるような工夫をすると良いそうで、例として軽い運動や入浴を薦めています。
夜11時頃寝る人なら、7時頃に夕食、8時半~9時頃から運動、そして入浴というリズムですね。
また他にも「快眠のコツ」として、次のようなことが良いと言われています。
快眠のコツ
昼間はなるべくこまめに体を動かす
寝る3~4時間前には食事を済ませる
寝る1時間くらい前からテレビを観たり、パソコンを操作したりしない。照明も少し薄暗くする
寝室の室温は20℃前後・湿度は50%前後に調整し、なるべく暗くする
寝具は相性の良いものを使用する
手足が冷たい場合は、手のひらをこすり合わせたり湯たんぽを活用する
パジャマはきつくない(ゆるめの)ものを着用(または着用しない)
起きたらすぐに太陽の光を浴びる(14~16時間後に眠気がさしてきます)
※ 夜中は体内を修復してくれるホルモンが分泌される時間帯。なるべくその日のうちに(日をまたがずに)寝つけるようにしましょう!!
「人生の3分の1は眠りの時間である」と言われます。
質の高い睡眠は、生活の質を高めることにもつながります。
夏の寝苦しい夜にも「快眠のコツ」をぜひお試しください。