Vol.096 04月 心身をこまめに動かすことが快眠のコツ
日の出が早くなって、春が身近に感じられるようになってきましたね。
今回も健康の基本である「快食・快眠・快便」についてお話します。
【 快眠 】
ぐっすり眠れた日は1日中気分が良いものですよね。
今回は、生活の質を高めるためにも大切な「快眠のコツ」をご紹介します。
朝いちばんの習慣は?
朝起きたら、いちばん最初に何をしますか?
「トイレに行く」「新聞を読む」「朝ご飯を食べる」など、皆さんそれぞれいろいろな習慣があることと思います。
ちなみに私は、水を1杯飲んでから15分ほど体操をしています。(健康的でしょう?)
そしてその後もう1つ大切にしている習慣が「太陽の光を浴びる」ということ。実はこれ、快眠のコツなんですね。
もともと25時間周期である私たちの体内時計は、太陽の光を浴びることでリセットされ、その14~16時間後に睡眠を促すホルモンが分泌されると言われています。太陽の光を浴びる時間が朝6時だと夜の8時~10時、朝7時だと9時~11時頃にちょうど良い眠気がさしてくる、というわけです。
曇りの日でも、室内の照明よりは外光のほうが明るいので、窓を開けて外の光を取り込むのと同じ効果が得られると思います。
お手軽な「快眠のコツ」ぜひお試しください!!
快眠の準備を整えましょう
寝るまでの時間の使い方や寝室の環境、生活習慣なども、睡眠に大きな影響を与えています。
先ず朝は「太陽の光を浴びること」のように、身体に朝が来たことを知らせることが大切です。
身体に朝が来たことを知らせるために
一定の時刻に起きる(遅く寝た翌日でも、なるべく3時間以上の差をつくらない)
軽めに身体を動かす(激しい運動ではびっくりしてしまうので、ストレッチなどでやさしく起こしてあげましょう)
朝ご飯を食べる(腹時計を起こしてあげる効果があります。(笑)1日2食の方は飲み物だけでも良いと思います)
日中はなるべくこまめに身体を動かすことを心がけましょう。私のように家事を進んで手伝うと、奥様もきっと喜びますよ。(あとで妻から反論がありそうですが、書いたもの勝ちですから(笑)・・・)
夜は胃腸も一緒に休ませてあげるつもりで、寝る3時間前には食事を済ませておきたいもの。入浴は寝る30分~1時間前がお勧めです。だんだんと体温が下がってきて、眠りに入りやすくなります。
心地良く眠るための準備事項
寝る1時間前からテレビやパソコンを見ない(リラックスする時間をつくる)
寝室の室温は20度前後、湿度は50%前後に調整し、室内はなるべく暗くする
枕や布団などの寝具を、身体に合わせて調節する(特に枕の高さは、眠りに影響するようです)
寝室=寝るところ(当たり前ですか)。眠れないからといって寝床で本を読んだり、テレビを見たりしていては「寝室=寝られないところ」というセルフイメージがついてしまいます。寝付けない時は無理をして寝ようとせずに、なるべく寝室以外の場所で眠くなるのを待つ、というスタイルが良いのではないかと思います。
心も身体も運動が必要
数年前、新聞の投稿欄に次のような内容のお便りが掲載されていました。
「私たち老夫婦のところに、小さな孫が泊りがけで遊びに来ました。ちょうどやんちゃな年頃の男の子を退屈させまいと、その日から一緒に山を歩いたり、魚釣りに出かけたり、折り紙を折ったり・・・と楽しく充実した数日間を過ごしました。そんな中、ふと気がつくと『あれっ?食欲不振も、不眠も良くなってる!!』小さな孫は楽しい想い出と一緒に、思わぬプレゼントまで置いていってくれたようです。」
確かこんな内容だったと思います。
このご夫婦、ふだんはなかなか寝付けなくて食欲もあまりなかったようなのですが、お孫さんと充実した毎日を過ごすうちに、身体と一緒に心も良い運動をしていたんですね。この体験をきっかけに、ご夫婦で美術館や映画鑑賞を楽しむようになり、美味しく食べて、ぐっすりと眠れる日が続いている、ということも書き添えてありました。
心と身体はひとつであることを、あらためて教えてくれる素敵なお便りですね。
「心身一如」。心と身体で、上手に快眠のコツを活かしてほしいと思います。