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Vol.078 10月 全体食のススメ


 読書の秋、食欲の秋、文化の秋。皆さんはどんな秋の日をお過ごしでしょうか?

 今回も引き続き、「人間は本来病気にならないように出来ている」という新谷弘美先生のお話を紹介したいと思います。

二千年前の古代蓮から芽が出た!?

 1951年、偶然2000年前の地層から3粒の古代蓮(はす)の種が発見されました。この古代蓮の種を撒いてみたところ、なんと見事に発芽。古代種の蓮栽培に成功したのです。

 新谷先生は著書の中で「種は命のタイムカプセルである」と述べています。古代蓮の例からもわかるとおり、種は生命力そのものです。梅や桃などの種が古くから漢方の生薬として珍重されてきたのには、はっきりとした根拠があったんですね。

 では、私たちの身近にある「種」は何でしょう?・・・身近すぎて気付かないかもしれませんが、主食の「米」も「小麦」も「種」ですね。

 新鮮な野菜や果物には、健康の素であるエンザイム(酵素)が豊富に含まれていますが、気候や季節などの条件で、1年中新鮮なものを確保することが困難です。その点、穀物は長期保存が可能で、安定して供給することが可能です。

 人類が古くから穀物を栽培し、主食としてきたのは「効率が良く、安定して供給出来る」という、生命を維持するうえでもっとも大きなメリットがあったからだと思います。

健康の素「エンザイム(酵素)」を多く含む食品

 「種子」である米や小麦などの穀類には、本来エンザイムが豊富に含まれています。ここであえて「本来」といったのは、現在食卓に上がっている米や小麦の大半が「本来」の姿ではないからです。では本来の姿は?・・・米は「玄米」、小麦は「全粒粉」が本来の姿になります。

 米が本来の姿(玄米)の状態で持っているビタミンやミネラルは、いちばん外側の表皮と胚芽の部分に95%が集中しています。白米はこの部分をすっかり取り除いたものですから、もともとの5%程度の栄養素しか摂取出来ていないことになるわけですね。米に白いと書くと「粕(かす)」という字になってしまうのも納得です。

 玄米の時は、白米の時に比べて副食(おかず)の種類や量をあまり必要なく感じるのも、主食だけで栄養価が充分足りている事を身体がちゃんとわかっているからだと思います。

 「でも玄米って食べづらいんだよね」という人は、三分搗きや五分搗きといった分搗き米から試してみてはいかがでしょう?「噛めば噛むほど味が出る」ことをきっと実感出来ることと思います。
※玄米は少々硬いので、良く噛んで食べましょう。出来たら農薬を使わずに育てたものが望ましいですね。

全体食のススメ

 東洋では古くから「一物全体」という考え方があります。丸ごと食べられるものは、なるべくそのまま全体を食べる」ということです。(玄米や全粒粉も、この考え方に当てはまります)

 リンゴは皮をむくとすぐに酸化して茶色くなってしまいますが、これは皮の部分にたくさんの抗酸化物質が入っているためです。つまり「皮ごと食べる」ことで、天然の抗酸化物質という貴重な栄養素まで無駄なく摂取出来るわけですね。これは「一物全体」の食べ方そのものです。(但し農薬を使用した食べ物は全体食が適さない場合もあります)

 エスキモーの人たちは野菜がなかなか手に入らない代わりに、動物の内臓まできれいに食べることで、必要な栄養分を補っていました。またメキシコのインディオは、トウモロコシの胚芽の部分まできれいに食べることで、他の食べものをあまり食べずにすみました。肉の文化が長いドイツでは、内臓までソーセージに仕上げることで、無駄なく栄養素を摂取してきました。

 それぞれの地域に伝わっているこうした食文化には「一物全体」の考え方が流れています。また日本人が大切にしてきた「もったいない」という言葉の根底にも、この考え方がしっかりと流れているように思います。

 食生活をじっくりと見つめ直すことで、先人から受け継がれてきた大切な文化にも触れることが出来そうですね。

参考文献 新谷 弘美 著 「病気にならない生き方2」(サンマーク出版)

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