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Vol.022 02月 あなたの人生はあなたが支配している


「こころとからだの関係を知る」その3は「こころに良い種を撒けば良い花が咲く」というおはなしです。

皆さんはふだん自分のこころにどんな種を撒いていますか?

あなたの行動は支配されている?

 自分がすべて意識しながら行動し、意思決定をしていると思っているあなた、実は無意識のうちにその行動が支配されているとしたら・・・。

 あなたは何足から歩き出そうとか、箸や茶碗をどちらの手に持とうとか、呼吸を何秒くらいしよう、とか思って生活していますか?

 実はこうしたふだんの何気ない行動から、重要なことの意思決定まで、ほとんどは無意識のうちに行われています。

 こうした無意識の行動が1日の約80~90%を占めているとしたら・・・。

 そしてその行動があなたの過去の記憶や育ってきた環境から来ているとしたら・・・。

 そう、あなたの人生はあなたが支配していたのです!

氷山の一角

 北極や南極に浮かぶ大きな氷山。でも船の上から見えているのはほんの一部分で、80~90%は海の下に沈んでいます。

 この氷山に例えられるのが、私たちの意識の関係です。

顕在意識(けんざいいしき)と呼ばれる意識は、私たちが意識しながら行うこと、意識できることです。

一方、潜在意識は無意識に行うこと、意識できないこと、また膨大な記憶庫でもあります。

 この潜在意識が私たちの行動の80~90%を占めています。この意識層は膨大な記憶庫でもありますから、私たちが生まれてから現在までの出来事を自分がその時感じたままの感情で記憶されています。(一説では胎児のころも記憶しているといわれています)

つまり「その時に起こった出来事そのもの」ではなく「その時起こった出来事に対する感情」がストックされているのです。

今までどんな種を撒いてきたのでしょう?

 例えば高所恐怖症やどもりといった症状。これらは過去にそうした出来事に対して恐怖を覚えた事が原因と思われます。

高いところから落ちそうになった時の「怖い!」という感情や、人前に出たときの「恥ずかしい!」という感情がそのまま記憶されているのです。

現在はこうした症状の人たちに、退行催眠という療法を施す場合があります。

この療法はそうした症状の原因となっている過去の記憶の時点まで催眠状態のまま退行させ、その時の状態をもう一度体験させてあげます。そしてその時に抱いた感情を修正してあげるんですね。そうするとそれまでの症状がピタリと改善することがあります。

 これはつまり過去に撒いた感情の種の種類を、良い種に変えているということですね。

こころに良い種をまこう!

 「過去の記憶が現在を左右している」という事実。これはつまり「現在の記憶が未来を創る」ということでもあります。

 現在身のまわりで起きている事や、実際に体験している事、こうした事実をあなたがどう捉えるか、つまりどんな感情をもってその体験を自分の潜在意識にストックするかによって、あなたの未来が決まっているのです。

 ではどうやって「こころに良い種」を撒いたら良いのでしょう?

 具体的な方法はまた来月おはなししたいと思います。

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