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Vol.019 11月 からだの気になる箇所は治しておく


体調の気になる箇所はほおっておくとますます心配になってしまうものです。
健康のための心がけその6は「からだの気になる箇所は治しておく」です。

知らぬ間に・・・

 子供の頃、家に帰ってきてから「あんた、またケンカでもしたのかい!こんな怪我して!」と家の人に言われてから始めて自分が怪我をしていたことに気がついた、なんていう経験ありませんか?言われてから傷があることが判ると突然痛みを感じたりするんですよね。

 また、朝は何となく気分が優れなくても、昼や夕方頃に気付くとすっかり回復している、ということもあるかと思います。

 私たちのからだというのは、本当はそのままにしておくとたいていの不調は良くなってしまうものなんですね。

 これを自然治癒力、またはホメオスタシス(恒常性)といいます。

風邪も下痢もみんな良いこと

 例えば熱が出ると辛いですが、これはからだのなかの熱に弱い病原菌を退治してしまおうという働きなんですね。傷口が良くなってくるとかゆみが出てくるし、体調の優れない時は眠くなる、これも自然治癒力です。下痢も咳も、あるいは喀血さえも、基本的には有害なものを体外に排出しようという働きなんですね。こういった現象を不安に思ったり、慌てたりするとからだは本来の働きがしずらくなってしまいます。(病は気から、といいますよね。)そんな時は「今自分のからだはますます元気になろうとしてくれているんだなあ。」と思う習慣をつけると、少しずつ不安は消えていきます。

気になると気が滞る

 東洋医学では全身を気という生命エネルギーが流れていると考えています。この生命エネルギーである気がスムーズに流れているとたいていの不調は自然に回復していきます。私たちのからだを構成している細胞が3~4ヶ月で入れ替わってしまうことを考えても、不調の原因がそうそう長く留まっているとは考えずらいのです。

 ところが私たちはどこか不調の箇所があると、とても気にしてしまいますね。「何かたいへんな病気ではないだろうか?」なんて考えてしまうわけです。そうすると本来スムーズに流れているはずの気が、気持ちがひっかかっている箇所で滞ってしまうのです。

でも気になるんだよね・・

 とは言っても、調子が悪くなると不安にもなるし、心配をしてしまう人も多いと思います。「いやいやこれは大丈夫、きっと良くなるためのからだの働きなんだ・・」と言い聞かせながらも不安になってしまう人は、やはりお医者さんに診てもらって安心すると良いと思います。安心することで滞っていた気がまたスムーズに流れ出すんですね。(お医者さんに診てもらっただけで治っちゃう人もいるじゃないですか。)

 人間ドックや検診がとてももてはやされていますが、あまり熱心になりすぎると逆に心配の種を増やすことになってしまいますので、いざという時のためにフィーリングの合うかかりつけのお医者さんを見つけておくことをおすすめします。

 心配したり不安になって、自らの自然治癒力を弱めてしまわないためにも「気になる箇所は治しておく」ことが大切ですね。

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