head_id

Vol.241 5月 「氣」を養う


「氣」を養う

 このコーナーでも何度か紹介したことがある『養生訓』。江戸時代の儒学者・貝原益軒さんが書いたこの本は、なんと300年も読み継がれている超ロングセラーです。
 健幸・長寿を自ら体現した益軒さんの「健幸のコツ」を、あらためて学んでみたいと思います。

「氣」を養う

「人の元気は、もと是天地の万物を生ずる気なり。是人身の根本なり。人、此気にあらざれば生ぜず」(巻第一の8)

 益軒さんが『養生訓』のなかで繰り返し述べていることに「氣」の存在があります。
 中国医学では、あたりまえのように用いられてきた概念ですが、いざ「氣とはなにか」と問われると、はっきりとした答えは、いまのところまだよくわかっていないようです。
 ちなみに中国医学の定義によると「氣は大は宇宙から、小は私たちの細胞の一つひとつにまで、あまねく存在する生命の根元物質である」とされています。
 益軒さんが『養生訓』で述べているとおりですね。
 

ご神木の「氣」と交流する

 「氣とはなにか」がよくわからなくても、「元氣」や「氣持ち」という言葉から、上手に「氣」を養うことで、こころとからだが健幸になることは、なんとなくわかります。
 この「上手に氣を養う方法」として、おすすめなのは「ご神木の氣」と交流すること。
 ご神木というと、神社などにある太くて立派な樹をイメージされるかもしれませんが「側にいて氣持ちがいい」とか「なんとなく相性がよさそう」と感じる「樹」があったら、それはその人にとっての「ご神木」と思ってOKです。
 ご神木の「氣」と交流する方法はとっても簡単で「樹のエネルギーフィールドに入ってしまう」といいんです。エネルギーフィールドの範囲は「枝葉の茂っている先端まで」が、その目安。そこまでを「傘」のようにして「雨が降ってきたときに濡れずに済む範囲」というイメージで内側に立ちます。
 すると、地中でもどうやらその範囲まで根が張っているらしく「地中からのエネルギーと天からのエネルギーが循環する場(フィールド)」の中へ自然に身を置くことになるので、立っているだけでご神木とのエネルギー交流がはじまってしまうというわけです。
 それと、もう一つ、目安になるのが「樹と樹の間」。
 ならび合っている樹と樹の「中間点」もご神木の氣持ち良さを実感できるポイントです。
 とくに、配置がトライアングル(三角形)や、スクエア(四角形)になっていたりするところは、それぞれに形成しているエネルギーフィールドが絶妙に重なり合っているのでかなり氣持ちがいい!まさに「氣の温泉浴」をしているかのような心地よさを体感できます。

 自然界(神さま)は「氣」に通じる音霊の「樹」を通して、癒しのエネルギーを贈り届けてくれているのかもしれませんね。
 お近くで仲良しのご神木を見つけて、ぜひ親睦を深めてください。

 
参考文献
『養生訓』 貝原益軒
『貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意』帯津良一 著(朝日新聞出版)より
 
 

 

 セミナー・イベントのスケジュールはコチラから
 

right_toppage

right_01健康対談ラジオ番組月刊連載

right_02 right_news right_02-2 right_03 right_04 right_06 right_05 right_07 right_07

bnr_npure

bnr_kenkotime

ブログ・メールマガジン