【vol.69】ときめきの富士|冬の星座 11月下旬 富士山一合目より
でも聴こえる…
空気を通るキーンとした音が
富士山に対峙し
ずっと立ち尽くして数時間
星座が巡ってゆく
オリオンの三つ星は右に移った
私も大宇宙に生きる存在
生きる喜びに満たされる
富士山が教えてくれた幸運の法則 その29
・壊されて 残されて
想像を超える自然の猛威が日本中を襲っている。あろう事か、立て続けに三度の水責めに遭った方も少なくない。借金だけが残り途方に暮れるが日々を生きねばならない。
続けて来た仕事が出来なくなり廃業しかない。もう農業は出来ないから土地を去る。離れて暮らしていたせいで親の危急の時にそばにおれなかった。
実りを迎える前に丹精込めた果物がやられた。自分達の街は都市整備が出来ているしマンション住まいだから安全だとタカを括っていたら、身動きが取れず生活は困窮を極めた。高層階まで徒歩、水も電気も途絶えた。
ペットは救助が後回し、ホームレスは避難所に来るな、外国の人達に迅速で正確な情報が届かない。
ハザードマップなんて見てもいない。ハザードマップで避難場所は頭に入っていたがそこに行けない。同時に危険地区に住む人の癖を知って対処せねばならない。クレームはつけるが言う事を聞かない輩が多い。職員が足りない。
水の中を走ったので車は廃車にせざるを得ない。避難所に水が押し寄せ行く所がない。特に警報は出していなかった。避難訓練は計画しても人が集まらない。今の水位なら注意報で何とかなると対処したが、予想を超えた桁違いの水量になり、堤防は決壊し街全体が冠水した。
まだまだ書き切れないくらいに悲しみや苦しみが発生している。無関心と不注意が招いた事も多い。それらを想像を超えたという言葉でまとめるのは安易すぎる。
・地球の声 大地の叫び
私たちは便利さを追求し享受して来た。緑を減らし、昔なら人の住まない所さえ整地して人々が住み広げた。自然は人工的にコントロール出来ると思う傲慢な生物になった。それは社会が近代化してからハイスピードで顕著になった。その背景には物言わぬ地球からの搾取がある。そして大地を汚す膨大な廃棄がある。
自然と大地のうねりが起きるのは当然の事だ。人間から見れば自然災害、自然から見れば営みと苦しさからの反動だから、この近代的文化?を続ける限り、自然のうねりはもっと大きく、激しく、数多く、世界にあまねく起きる。
口では大地と自然に感謝と言ってもやってる事は真逆だから必ず起きる。便利で文化的な生活は、実は想像力と危機意識を失ってゆく事でもある。そして日本中に安全な場所は無くなった。
だから自然を恨んでも無意味だと思う。原因を作り続けているのは人間そのものだから。そして書き連ねた問題は全体の一部なので、今後に向けた対策というのはそれこそキリがないし予算も大変だ…。
全ては人間が作り出したエゴの産物。一つとして自然のせいには出来ない。
・生きる力
被災された方の事をいつも思っている。ある方が染み染み話していた。
「あの人は水に流されて天国に行っちゃった。私はまだ呼ばれなかった。田んぼは流されたし家も壊れて、もう何も無いや。前の台風の借金だけ残ったけど、生きろって事だろ。考えると絶望しかないけど、今を越えて行くしかないな。生きてりゃ何とかなると思うから、こんだけやられても希望を持っているから今を越えて行きますよ。」
皆様が今を越えてその先に進まれる姿にエールを送ります。
ときめきの富士 写真家 ロッキー田中
現代に蘇った北斎と言われる〔ときめきの富士〕の写真家。生涯に99作、現在までに97作を発表した。幸運を呼ぶ富士山とされて、多くの人々と共に輝いている。全国に260店を展開するホテルの全ロビーに大きな作品が飾られている。検索はロッキー田中またはときめきの富士で。